屋根リフォーム紹介

屋根リフォーム(改修)のご紹介

屋根のリフォーム(改修)工事には大きく分けて3つの工法があります。
「屋根塗装」「屋根カバー工法(重ね葺き)」「屋根葺き替え」です。この3つの工法にはそれぞれメリットとデメリットがあります。
ここでは、その中の2つの工法「屋根カバー工法」と「屋根葺き替え」についてご説明していきます。

屋根カバー工法

「屋根カバー工法」は別名「重ね葺き」とも呼ばれています。既存の屋根を撤去せずに、上から新しい屋根材をかぶせる工事を「屋根カバー工法」といいます。屋根の塗り替えでは十分な修理ができない場合にカバー工法か、葺き替えが使われます。屋根材の表面にはサビやひびがあるものの、下地には傷みがない場合にはカバー工法が有効です。
屋根カバー工法には下記の4つのメリットがあります。

メリット1

工事にかかる費用を抑えられる

工事にかかる費用を抑えられる

解体工事がほとんど必要なく、廃材が少ないという特徴があり、解体費用や廃材処理費用を抑える事が出来ます。

メリット2

工事にかかる期間を短くできる

工事にかかる期間を短くできる

解体工事を必要としないので、葺き替えに比べて工事にかかる期間を短縮することができます。また工事にかかる時間が短くなると、その分人件費も削減できるため、価格を抑えられるというメリットもあります。

メリット3

断熱性が上がる

断熱性が上がる

屋根が2重になるので断熱性能が上がり、夏の暑さや、冬の寒さを和らげる効果が期待できます。

メリット4

遮音性が上がる

遮音性が上がる

屋根が2重になるので遮音性もあがり、雨の音が室内に響くことを軽減できる効果があります。

逆に屋根カバー工法には下記の2つのデメリットもあります。

デメリット1

耐震性が下がる

既存の屋根材を撤去せず、屋根を2重にするため、屋根の総重量が増えてしまいます。屋根の重量が増すと、住宅の重心が高くなり、地震が発生した際に揺れが大きくなるリスクが生じます。とは言ってもカバー工法で使用する屋根材は1㎡あたり約5㎏と微増なので、昭和57年以降に建てられた住宅でしたら(例外はありますが)、ほとんど問題は無いと思われます。

デメリット2

リフォーム後の修理費用が高くなる

屋根が2重になるので、雨漏りが発生した際に原因究明が困難となります。そのため、修理費用が高くなる場合もあります。また、一度カバー工法を行った屋根に再度カバー工法を行う事は難しい事が多いです(塗装でしたら問題ありません)ので、更に屋根を一新したい場合は葺き替えを行う事になり、費用が高くなるというリスクもあります。撤去にかかる手間、廃材の量が屋根2つ分になるためです。

実は、カバー工法での工事が可能な屋根と、不可能な屋根があります。カバー工法が出来る屋根かどうかは遠慮なく当店までご相談下さい。

アスベスト対策になるのか?

カバー工法は彩色平型スレート屋根によく適用されます。彩色平型スレート屋根で注意しなければいけないのがアスベストの問題です。2004年以前に作られた彩色平型スレート屋根の多くにアスベストが使われています。カバー工法では、アスベストの飛散を防ぐことができるのでしょうか。
カバー工法で工事する際には、解体を行わないのでアスベストが飛散することはなく、安全だと言われています。またカバーをかけることで、アスベストを含む屋根材を覆うことができるので、アスベスト対策になるという考え方も一般的です。
アスベストが使用されている屋根材の撤去には、廃棄物処理の費用もかかってしまいます。カバー工法ではその費用を節約できるという一面もあります。しかし、いずれは屋根を解体する必要があり、その時には結局廃棄物処理の費用もかかることになるので、注意が必要です。

ここで注目していただきたいのは「アスベスト(石綿)を含むスレート屋根材」です。
日本におけるスレート屋根材としては、1957年(昭和32年)11月に久保田建材工業株式会社から発売された「カラーベストコロニアル」が最初で、今でも「スレート屋根材=コロニアル」と呼ばれるほどです。
しかし「アスベストは人体に有害である」という論文が公開されたことをきっかけに、日本国内においては2004年(平成16年)までに石綿を1%以上含む製品の出荷が原則禁止され、翌2005年(平成17年)には「石綿障害予防規則」が施行されることとなりました。
これを見据え各屋根材メーカーは1999年(平成11年)頃からアスベストを含まない屋根材の販売を開始しております。
屋根材メーカーにより多少の前後はありますが、2002年(平成14年)以降に建てられた戸建住宅のスレート屋根材には、アスベストは含まれていないということになります。

屋根カバー工法

葺き替えは、今までの屋根材を剥がし新しい屋根に取り替える工法で、どんな屋根の改修工事でも選択できますが、下地が傷んでいる場合等は、葺き替えを選択する事になります。
屋根葺き替え工法には下記の3つのメリットがあります。

メリット1

どんな屋根でも対応出来る

どんな屋根でも対応出来る

カバー工法では屋根材の種類によって対応出来ない場合がありますが、葺き替えでしたら今までの屋根材を全て解体し新しい屋根材に取り替えるので、屋根の種類によって対応出来ないと言う事はありません。

メリット2

耐震性が上がる

どんな屋根でも対応出来る

今ある屋根を取り除いて新しい屋根材に変えるので、今までより軽い材料を選択すれば屋根全体の重量が軽くなり耐震性を上げるなどの付加価値も見込める。

メリット3

家の寿命が延びる

家の寿命が延びる

表面の瓦やスレートだけではなく、内側の防水シートや野地等の下地なども交換出来るので新築時に近い状態にまで屋根全体を刷新でき、家を長持ちさせる事が出来ます。

逆に屋根葺き替え工法には下記の2つのデメリットもあります。

デメリット1

費用が高くなる

今ある屋根材を撤去するので、解体費用や処分費用がかかり、アスベストが含まれる屋根材の場合は、更に高額な処分費が掛かります。

デメリット2

近隣対策が必要

屋根材の撤去は音が大きくなりがちなので周辺への配慮が必要となりますし、瓦葺きの古い建物ですと土等を使用している事もありますので、土埃等の対策、配慮が必要になる事もあります。またアスベストが含まれる屋根材を解体する場合は、飛散防止対策等を講じなければなりません。

このように、葺き替え工事にもメリットやデメリットがあり、そのデメリットの大半は費用に関する事と言えそうです。

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